微妙な色の違いを見分ける

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色を数値化して評価する

私たちはふだん当たり前のように色を識別していますが、自分が見た色を正しく説明するのは非常に難しいことです。赤、青、緑などと色の名前を言うだけでは十分に表せない繊細な色も世の中にあふれています。科学の手法では、色の3つの属性である「色相」「明度」「彩度」を数値化して組み合わせて表現することで、色を正確に表現することができます。「色相」は色合い、「明度」は明るさ、「彩度」は鮮やかさを表します。これらの要素が合わさって初めて1つの色として認識することができるのです。色相はもちろんですが、明度や彩度によっても色の印象は大きく変わります。3つの要素の数値化は、国際照明委員会が定めている厳密な国際基準をもとに行われます。ものづくりの現場では、出荷前の製品の色と基準の色を数値化して比較することで、色彩の品質管理を行うことができます。その際に使われるのが、色差計と呼ばれる測定器です。色差計は、文字通り、色の差を測定する機器です。この計器を使うことで、目視では見分けがつかないような微妙な色の違いまで判別できます。工場内と太陽光の下では製品の見え方が異なることもあります。そのため、客観的な色を測定し、製品のばらつきを判別することができる色差計は、製造工程に欠かせないものとなっています。色差計を導入することによって、色彩の人為的な確認ミスも減ります。製品にとって色は、売り上げを大きく左右するとても重要な要素です。